新卒で保育士として入社したものの、わずか1カ月で「もう辞めたい…」と感じていませんか?期待していた職場環境や仕事内容と現実のギャップに悩んだり、人間関係の難しさに直面したりして、早くも退職を考え始めている方は少なくありません。
新卒保育士が早期に退職を考えることは業界では珍しくありません。厚生労働省の調査によれば、保育士全体の離職率は約10%前後で推移しており、若い世代ほど離職率が高い傾向にあります。特に入社して間もない時期は、理想と現実のギャップに直面し、「このまま続けていくべきか」と悩む方も少なくないのです。とはいえ保育士を辞めたいけど新卒だと難しいのでしょうか?
この記事では、新卒保育士が入社1カ月で「辞めたい」と感じる主な理由から、退職するかどうかの判断基準、円満に退職するためのステップまで詳しく解説します。あなたの状況を冷静に分析し、今後のキャリアを前向きに考えるためのガイドとして、ぜひ参考にしてください。
- 新卒保育士が入社1カ月で辞めたいと感じる一般的な6つの理由と、退職するかどうかを客観的に判断するための5つの基準
- 新卒1カ月での退職に伴うリスクと対処法、そして円満に退職するための7つの具体的なステップ
- 保育士を辞めた後の多様なキャリアパスの選択肢と、退職代行サービスの効果的な活用方法
1.新卒保育士が1カ月で「辞めたい」と感じる6つの主な理由

新卒保育士が早期に辞めたいと考える背景には、さまざまな要因があります。ここでは、多くの新卒保育士が入社1カ月で「辞めたい」と感じる主な理由を6つ紹介します。
- 就活時に聞いていた内容と現実のギャップがあった
- 園の雰囲気や人間関係になじめない
- サポート不足による孤立感
- 過剰な指導やパワハラ
- 業務量や責任の重さに耐えられない
- 日々の業務にやりがいを感じられない
自分の状況と照らし合わせながら読んでみてください。
就活時に聞いていた内容と現実のギャップがあった
就職活動の際に説明された職場環境や業務内容と、実際に働き始めてからの現実との間に大きなギャップを感じることがあります。
「子ども中心の保育」と聞いていたのに実際は書類作成が多い、「残業はほとんどない」と聞いていたのに毎日遅くまで働くなど、事前の説明と現実が異なると強い失望感を抱くことが多いです。このギャップが大きいほど、「騙された」という感情が生まれ、保育士を辞めたいと考える要因となります。
園の雰囲気や人間関係になじめない
職場の人間関係や園の雰囲気になじめないと感じるケースも少なくありません。保育現場は女性が多く、人間関係が複雑になりやすい傾向があります。
先輩保育士からの厳しい指導や、シフトや仕事の割り振りでの不平等感、閉鎖的な人間関係など、職場の雰囲気に違和感を覚えると、毎日出勤するのが苦痛になっていきます。
サポート不足による孤立感
新卒者が最も必要とするのは、適切なサポート体制です。しかし、人手不足の現場では十分な指導を受けられないことも多く、わからないことがあっても「忙しそうで聞けない」「誰に聞けばいいかわからない」といった状況に陥りがちです。
このような環境では孤立感を感じ、「自分一人で全てをこなさなければならない」というプレッシャーから退職を考えるようになります。
過剰な指導やパワハラ
一方で、指導が過剰であったり、パワハラまがいの言動を受けたりするケースもあります。「新人だから」という理由で理不尽な叱責を受けたり、ミスを過度に責められたりすると、自己肯定感が低下し、職場に居場所がないと感じてしまいます。
特に保育の現場では、子どもの安全に関わることから厳しい指導が行われることがありますが、それが行き過ぎると精神的な負担となるのです。
業務量や責任の重さに耐えられない
保育士の仕事は、子どもの命を預かる責任の重さに加え、保育計画の作成、保護者対応、行事準備など多岐にわたります。特に新卒者にとっては、この業務量の多さと責任の重さに圧倒されることも少なくありません。
学校で学んだ理論と実践との間にあるギャップや、想像以上の業務量に「自分には荷が重すぎる」と感じ、保育士を辞めたいと考えるケースもあります。
日々の業務にやりがいを感じられない
「子どもが好きだから」「子どもの成長に関わりたい」という思いで保育士を目指した方にとって、日々の業務にやりがいを感じられないことは大きな問題です。
書類作成や雑務に追われ、子どもと十分に関わる時間が持てない、自分の保育観を実践できないなど、理想とのギャップからモチベーションが低下し、「このままでいいのだろうか」と疑問を抱くようになります。
2.新卒1カ月で退職するリスクとは

新卒で入社1カ月という短期間での退職を考える際には、そのリスクについても理解しておく必要があります。ここでは、早期退職が及ぼす可能性のある影響と、それに対する対策について解説します。
転職活動への影響
新卒で入社1カ月という短期間での退職は、次の就職活動において不利に働く可能性があります。採用担当者からは「困難に直面するとすぐに逃げ出す」「根気がない」という印象を持たれかねません。特に保育業界は狭いコミュニティのため、評判が広まりやすいという側面もあります。
ただし、このリスクは適切な対策で軽減できます。転職の際には、退職理由を建設的に伝え、短期間での退職に至った経緯を誠実に説明することができれば概ね問題ありません。
また、自己啓発や資格取得などで空白期間を有効活用していることをアピールするのも効果的です。
退職日まで職場の居心地が悪くなる
退職の意思を伝えてから実際に退職するまでの期間(通常は1ヶ月程度)は、職場での居心地が悪くなることがあります。同僚や上司からの冷たい視線や、引き継ぎ業務の増加などによるストレスが生じる可能性もあるでしょう。
この期間を乗り切るためには、感情的にならず、プロフェッショナルな態度を保つことが重要です。引き継ぎ業務には真摯に取り組み、周囲の反応に動揺せず、退職日までの計画を立てて粛々と進めましょう。必要に応じて有給休暇を使用するのも一つの選択肢です。
経済的な不安
新卒で早期退職する場合、次の仕事が決まるまでの間、収入が途絶えるという経済的リスクがあります。特に一人暮らしの方は、家賃や生活費の支払いが大きな負担となるため、より不安です。
このリスクに備えるためには、退職前に最低3ヶ月分の生活費を貯蓄しておくことをおすすめします。また、退職後すぐに失業保険の手続きを行い、求職活動を開始することも重要です。ただし、自己都合退職の場合、失業給付の受給開始までに3ヶ月の待機期間があることを覚えておきましょう。
退職リスクを最小限に抑える方法
新卒1カ月での退職に伴うリスクを最小限に抑えるためには、計画的な行動が重要です。まず、退職前に次の就職先を探し始めることで、収入の空白期間を短くすることができます。また、退職理由を整理し、面接でポジティブに説明できるようにしておくことです。
さらに、保育士としてのスキルや知識を維持・向上させるために、退職後も勉強会や研修に参加したり、関連資格の取得を目指したりすることで、次の就職活動でのアピールポイントになります。状況によっては、退職代行サービスの利用も検討する価値があるでしょう。
3.退職すべきか続けるべきか?5つの判断基準

新卒が入社1カ月で「辞めたい」と感じる気持ちは尊重すべきですが、感情だけで判断するのではなく、客観的な基準に基づいて総合的な判断の下、決断しなければいけません。ここでは、退職すべきか続けるべきかを判断するための5つの基準を紹介します。
身体的・精神的健康への影響がでているか
最も優先すべきは自分の健康です。以下のような症状が現れている場合は、職場環境があなたの健康に悪影響を及ぼしている可能性があります。

これらの症状が顕著で、日常生活に支障をきたしている場合は、退職を真剣に検討すべきでしょう。健康を損なってまで続ける仕事はありません。まずは産業医や心療内科などの専門家に相談することも検討してください。
保育方針や労働条件が事前の説明と大きく異なっていたか
就職時に説明された保育方針や労働条件と実際が大きく異なる場合は、退職の正当な理由となります。例えば、「残業はほとんどない」と聞いていたのに毎日長時間残業がある、「子ども中心の保育」と聞いていたのに実際はそうでないなど、明らかな相違がある場合です。
このような状況では、まず上司や園長に相談し、改善の可能性を探ることも一つの選択肢ですが、組織の方針として変更が難しい場合は、退職を考えても良いでしょう。
パワハラや違法行為が行われているか
明らかなパワハラや違法行為(賃金未払い、過剰な時間外労働の強制など)が行われている場合は、迷わず退職を検討すべきです。特に以下のような行為は許容されるものではありません。

このような環境では自己肯定感が低下し、精神的な健康に深刻な影響を及ぼします。場合によっては、退職と同時に労働基準監督署や弁護士への相談も検討しましょう。
スキルや経験不足で不安を感じているだけでは
単にスキルや経験不足から来る不安で「辞めたい」と感じている場合は、もう少し続けてみる価値があるかもしれません。新卒1カ月では、多くの保育士が同じような不安や戸惑いを感じています。この時期の不安は自然なことであり、時間とともに解消されることも多いのです。
周囲に相談できる先輩や上司がいる場合は、率直に不安を打ち明け、アドバイスを求めてみましょう。また、保育に関する書籍やオンライン講座などで自己研鑽することで、自信をつけていくことも大切です。
一時的な環境変化やストレスで適応中なのでは
新しい環境への適応には個人差がありますが、一般的に3カ月程度は「適応期間」と考えられています。新卒の入社1カ月目は特に不安や戸惑いが強い時期であり、この時期の感情だけで判断するのは避けた方が良いでしょう。
以下のような場合は、もう少し時間をかけて状況を見守ることをおすすめします。
- 特定の困難な業務や行事のみでストレスを感じている
- 特定の人間関係だけが問題で、他は比較的充実している
- 日によって「続けたい」と思える瞬間もある
- 徐々に仕事に慣れてきている実感がある
適応期間を乗り切るためには、小さな成功体験を積み重ねることが重要です。一日の終わりに「今日できたこと」を振り返る習慣をつけたり、同期や先輩と情報交換する機会を持ったりすることで、徐々に職場に適応していける可能性があります。
4.退職を決意したら実践する7つのステップ

さまざまな要素を考慮した上で退職を決意したのなら、次は円満に退職するための具体的なステップを実践しましょう。ここでは、スムーズな退職と次のキャリアへの移行を実現するための7つのステップを紹介します。
退職理由を整理してスムーズに伝えられるように準備する
まずは退職理由を客観的に整理し、上司に伝える内容を準備しましょう。感情的にならず、事実に基づいた建設的な理由を考えることが重要です。
例えば「人間関係が最悪」ではなく「自分のキャリア目標と現在の職場環境にミスマッチを感じている」など、ポジティブな表現に言い換えるとよいでしょう。
また、退職の意思が固いことを伝えつつも、園への感謝の気持ちも忘れずに伝えることで、円満な退職につながります。メモを用意して要点を整理しておくと、緊張した場面でも伝え忘れを防ぐことができます。
退職の意思を上司に適切に伝える
退職の意思は、まず直属の上司に伝えるのが基本です。可能であれば、プライバシーが確保できる場所での1対1の面談の機会を設けましょう。退職の意思を伝える際のポイントは以下の通りです。
- 勤務時間外の落ち着いた時間帯を選ぶ
- 結論から明確に伝える(「退職させていただきたいと思います」)
- 準備した退職理由を簡潔に説明する
- 退職希望日を明確に伝える
- 感謝の気持ちを忘れずに表現する
上司の反応によっては引き留められることもありますが、決意が固い場合はそれを丁寧かつ明確に伝えましょう。
退職届の書き方と提出のタイミング

退職の意思を口頭で伝えた後、正式な手続きとして退職届を提出します。退職届に書く内容は以下を参考にしてください。
- 冒頭には「私儀」または「私事」という言葉を入れましょう。
- 退職の理由は詳細に書く必要はありません。自発的な退職の場合は「一身上の都合により」という表現で十分です。
- 書類の種類によって日付の書き方が変わります。退職願では希望する退職日を、退職届では確定している退職日を記入します。西暦・和暦のどちらでも構いません。
- 表現方法も書類によって異なります。退職願では「お願い申し上げます」という依頼形を、退職届では「退職いたします」という断定的な表現を使用します。
- 書類を提出する日付も忘れずに記入しましょう。
- 所属部署を正確に記載し、氏名の後には認印を押印します(シャチハタは使えません)。
- 宛先には勤務先の法人の正式名称と、理事長や園長など責任者の氏名を記載するのが一般的です。
退職届は口頭で伝えた後、数日以内に提出するのが一般的です。提出のタイミングは園の規定に従いますが、通常は退職希望日の1カ月前までには提出する必要があります。退職届のコピーを保管しておくことも忘れないようにしましょう。
引き継ぎ資料の作成と後任者への説明ポイント
円満退職のためには、担当業務の引き継ぎを滞りなく行うようにしましょう。以下のような引き継ぎ資料を作成しておくと、後任者がスムーズに業務を引き継ぐことができます。

後任者が決まっている場合は、直接説明する機会を設け、質問に答えられるようにしておくとよいでしょう。後任者がまだ決まっていない場合でも、上司や同僚が後任者に説明できるよう、詳細な資料を残しておくことが大切です。
子どもたちや保護者への対応と挨拶
保育士の場合、子どもたちや保護者との関係も重要です。退職が決まったら、子どもたちにも分かりやすく伝える必要があります。特に担任をしている場合は、子どもたちの不安を和らげるような伝え方を心がけましょう。
保護者に対しては、園の方針に従いつつ、誠実に対応することが大切です。一般的には、退職の1~2週間前に書面やお便りなどで伝えることが多いようです。最終日には保護者に直接挨拶できる機会を設けると、お互いに気持ちよく別れることができます。
退職日までの職場での過ごし方
退職の意思を伝えてから実際に退職するまでの期間は、プロフェッショナルな態度を保ちましょう。モチベーションの維持が難しい時期ですが、最後まで責任を持って業務に取り組むことが、あなた自身の評価にもつながります。
また、職場の人間関係にも配慮し、退職についての愚痴や不満を口にしないよう注意しましょう。最後の日には、お世話になった同僚や上司に感謝の気持ちを伝え、良い印象を残すことが大切です。
退職後の社会保険や各種手続きの確認
退職に伴い、さまざまな手続きが必要となります。主な手続きは以下の通りです。

上記の手続きをする際にも、退職時には保育園から以下の書類を必ず受け取るようにしましょう。
交付書類 | 必要なケース |
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雇用保険被保険者証 | 失業給付の申請時に必要です。また、転職先が決まった場合は新しい職場に提出する必要があります。 |
離職票 | 失業手当を受給する場合に必須の書類です。退職後10日以内に交付されるよう依頼しましょう。転職先が決まっている場合でも、念のため受け取っておくことをおすすめします。 |
健康保険被保険者資格喪失証明書 | 国民健康保険に加入する際や、次の職場の健康保険に加入する際に必要です。 |
年金手帳 | 職場に提出していた場合は返却してもらい、新しい職場へ再提出することになります。 |
源泉徴収票 | 年末調整や確定申告で必要となる重要書類です。 |
これらの書類に加えて、保育園の制度を利用していた場合(借り上げ社宅、各種貸与品など)は、それらの終了手続きも忘れずに行いましょう。
特に失業給付の手続きは早めに行うことをおすすめします。手続きには離職票が必要なので、受け取ったらすぐにハローワークへ行くようにしましょう。
5.退職を言い出しにくいなら退職代行サービスの利用がおすすめ

退職の意思はあるものの、直接伝えるのが難しいと感じる場合は、退職代行サービスの利用を検討してみましょう。特に新卒で経験が浅い場合や、職場の人間関係が複雑な場合に、このサービスは大きな助けとなります。
退職代行サービスが適している状況
退職代行サービスは、以下のような状況で特に有効です。
退職代行サービス利用が適した状況
- 上司や園長との関係が悪化しており、直接話すことに強い不安や恐怖を感じる
- パワハラやいじめなどを受けており、精神的に追い詰められている
- 過去に退職の意思を伝えたが、強引に引き留められた経験がある
- 引き継ぎを理由に退職時期を先延ばしにされる可能性がある
- 退職に関する交渉や手続きのストレスを減らしたい
特に保育業界では人手不足から引き留めが強い傾向があり、退職の意思を伝えても「子どものためにもう少し」「行事が終わるまで」などと言われ、なかなか辞められないケースもあります。このような状況では、第三者による冷静な交渉が効果的です。
退職代行を利用することが不安に思うかもしれませんが、利用者の声を聞けば納得できるサービスだと分かります。私たち編集部が保育士たちの声を拾ってまとめた「退職代行を利用した保育士の体験談」の記事はこちらからご確認できます。
退職代行サービスの基本的な流れ
退職代行サービスの一般的な流れは以下の通りです。

多くの場合、申込みから24〜48時間以内に園への連絡が行われ、スピーディーに手続きが進められます。また、サービスによっては退職後の手続き(失業保険の申請サポートなど)も含まれている場合があります。
信頼できるサービスを選ぶためのチェックポイント
退職代行サービスを選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。

特に保育士の退職に実績のあるサービスを選ぶと、業界特有の事情(引き継ぎの問題や保護者への対応など)も考慮したサポートが期待できます。料金は一般的に2〜5万円程度ですが、精神的な負担を大きく軽減できることを考えると、適切な投資と言えるでしょう。
退職代行サービスの利用は「逃げている」わけではなく、自分の健康や将来のキャリアを守るための正当な選択肢の一つです。特に精神的に追い詰められている場合は、自分自身を守るためにも専門家のサポートを受けることを検討してみてください。
6.保育士を辞めた後のキャリアパス選択肢

保育士を辞めた後も、あなたのキャリアは続きます。保育士としての経験やスキルは、さまざまな分野で活かすことができます。ここでは、保育士を辞めた後のキャリアパスの選択肢を紹介します。
他の保育園や幼稚園への転職
保育士の資格や経験を直接活かせる最も一般的な選択肢は、他の保育園や幼稚園への転職です。職場環境や保育方針が合わなかっただけで、保育士という仕事そのものには魅力を感じている場合は、自分に合った職場を探してみましょう。
転職先を探す際のポイントは以下の通りです。
- 大規模園か小規模園か(人間関係の密度や業務の幅が異なる)
- 公立か私立か(勤務条件や保育方針が異なる)
- 保育方針が自分の価値観と合っているか
- 教育・研修制度が充実しているか
- 労働条件(給与、休日、残業の有無など)
また、保育園だけでなく、幼稚園、認定こども園、企業内保育所、病児保育施設など、さまざまな形態の施設があるので、自分に合った環境を探してみるのもよいでしょう。
保育士資格を活かせる別職種
保育士の資格や経験は、子どもに関わる様々な職種で活かすことができます。直接保育に携わらなくても、子どもの成長をサポートする仕事は多くあります。
- 児童館や学童保育の指導員
- 子育て支援センターのスタッフ
- ベビーシッターや家庭教師
- 子ども向け教室(音楽、英語、体操など)のインストラクター
- 児童福祉施設(児童養護施設、障害児施設など)の職員
- 保育関連企業(保育用品、教材開発など)の社員
これらの職種は、保育士としての知識や経験が評価される一方で、環境や働き方が保育園とは異なるため、新たな視点でキャリアを構築できる可能性があります。
完全に異なる業界へのキャリアチェンジ
保育士としての経験を経て、全く異なる業界に挑戦する道もあります。保育の現場で培ったコミュニケーション能力や忍耐力、臨機応変な対応力などは、多くの業界で求められるスキルです。

異業種へのキャリアチェンジには不安もありますが、保育士としての経験をポジティブに捉え、転職先でのアピールポイントとして活用するべきです。また、必要に応じて新たなスキルを習得することも検討しましょう。
スキルアップや資格取得による選択肢の拡大
新たなキャリアへの第一歩として、スキルアップや関連資格の取得を検討するのも良い選択肢です。保育士の経験を基盤としながら、さらに専門性を高めることで、キャリアの選択肢が広がります。

資格取得には時間と費用がかかりますが、長期的なキャリア形成を考えると、価値ある投資と言えるでしょう。また、オンライン学習や夜間スクールなど、働きながら学べる選択肢も増えています。
7.新卒保育士の決断を応援!自分らしいキャリアを歩むために

新卒保育士として「辞めたい」と感じることは決して恥ずべきことではありません。大切なのは、自分の健康と幸せを最優先に、冷静な判断で決断することです。退職は失敗ではなく、より良いキャリア構築へのステップになり得ます。保育の経験は、どんな道に進んでも貴重な財産です。自分らしい働き方を見つけ、保育士としての経験を活かして、新たな一歩を踏み出してください。