「会社を辞めたいけど、どうやって辞めればいいのか分からない」「上司に言い出す勇気が出ない」この記事ではそんなお悩みを解決します。
仕事を辞めることは人生の大きな決断です。この記事では、退職を検討している20代〜30代のビジネスパーソンに向けて、円満退職を実現するための具体的な手順と、引き留めやパワハラなどで言い出せない時の対処法を解説します。
正しい知識を身につけて、後悔のない退職を実現しましょう。
- 円満・穏便に仕事を辞める方法
- 具体的な退職の流れ
- 激しい引き留めにあった場合の対処法
1.辞めても後悔しない?退職前に確認すべき3つのポイント

退職を決断する前に、立ち止まって考えるべきことがあります。
衝動的な決断は後悔につながる可能性があるため、冷静に自分の状況を見極めることが大切です。ここでは、退職前に必ず確認すべき3つのポイントを解説します。
①退職したい理由を明確にする
退職を考える理由は人それぞれですが、その理由が明確でないと、転職後に「やっぱり前の会社の方が良かった」と後悔することがあります。
まず、なぜ仕事を辞めたいのか、具体的に書き出してみましょう。
例えば以下のような理由が考えられます。
- 給与や待遇に不満がある
- 人間関係がうまくいかない
- 仕事内容にやりがいを感じられない
- 長時間労働や休日出勤が多い
- 会社の将来性に不安を感じる
- キャリアアップの機会がない
- パワハラやセクハラを受けている
理由を書き出したら、それぞれについて「なぜそう感じるのか」「具体的にどんな出来事があったのか」を掘り下げて考えてみてください。
単なる一時的な感情なのか、それとも構造的な問題なのかが見えてくるはずです。
また、退職理由が複数ある場合は、優先順位をつけることも重要です。最も解決したい問題は何か、それは転職によって本当に解決できるのかを考えましょう。
②今の会社で解決できる問題かを見極める
退職を決断する前に、今の会社で問題を解決できる可能性を探ることをおすすめします。転職にはリスクも伴うため、現職で改善できるなら、それが最も確実な選択肢です。
部署異動で解決できる可能性
人間関係や業務内容に関する悩みは、部署異動によって解決できることがあります。
上司に相談して、異動の可能性を探ってみましょう。特に大企業の場合、複数の部署があるため、環境を変えるチャンスがあります。
上司や人事への相談で改善できる可能性
給与や労働時間、評価制度に関する不満は、上司や人事に相談することで改善される場合があります。
特に以下のような状況では、会社側も対応を検討してくれる可能性があります。
- 残業時間が法定上限を超えている
- 同じ職種・役職の他の社員と比べて明らかに給与が低い
- 評価基準が不明確で納得できない
スキルアップで状況が変わる可能性
仕事内容にやりがいを感じられない、キャリアアップの機会がないという悩みは、自分自身のスキルアップによって解決できることもあります。
資格取得や社内研修の活用、自己学習によって新しい仕事を任されるようになる可能性があります。
ただし、パワハラやセクハラ、会社の経営状態が極めて悪いといった深刻な問題の場合は、無理に現職にとどまる必要はありません。自分の心身の健康を最優先に考えましょう。
③辞めるべきタイミングかどうかを見極める
退職には「辞めるべきタイミング」と「辞めない方がいい状況」があります。適切なタイミングで退職することで、円満退職や次のキャリアへのスムーズな移行が可能になります。
辞めるべきタイミング
以下のような状況では、退職を前向きに検討すべきです。
- 心身の健康に影響が出ている
うつ症状、不眠、過度なストレスなど、健康を害している場合は早急な対応が必要です - 法律違反がある
残業代未払い、違法な長時間労働、ハラスメントなど、明らかな法律違反がある場合 - 明確なキャリアプランがある
転職先の内定を得ている、独立の準備が整っているなど、次のステップが明確な場合 - 会社の将来性が極めて低い
倒産の危機、大規模なリストラが予定されているなど、会社の存続が危ぶまれる場合
辞めない方がいい状況
一方、以下のような状況での退職は避けた方が賢明です。
- 一時的な感情で決めている
上司と喧嘩した、ミスをして落ち込んでいるなど、一時的な感情で判断している場合 - 次の計画が全くない
転職活動をしていない、貯蓄も十分でない状態での退職は生活が困窮するリスクがあります - 入社1年未満
よほどの理由がない限り、短期離職は転職時にマイナス評価されやすくなります - 繁忙期の真っ只中
引き継ぎが困難な時期の退職は、円満退職が難しくなります
また、ボーナス支給日の直前、昇進・昇格のタイミング、プロジェクトの完了間近などは、待つことでメリットがある場合もあります。経済的な面も含めて、総合的に判断しましょう。
2.仕事を辞めるには?円満退職を実現する7ステップ

退職の意思が固まったら、計画的に進めることが円満退職への近道です。ここでは、退職を決意してから実際に退職するまでの具体的な7つのステップを解説します。
【ステップ1】就業規則を確認し退職スケジュールを立てる
退職を考え始めたら、最初にすべきことは会社の就業規則の確認です。
就業規則で確認すべきポイント
- 退職の申し出期限: 多くの企業では「退職日の1ヶ月前まで」「2ヶ月前まで」などの規定があります
- 退職の手続き方法: 誰に伝えるべきか、どのような書類が必要かを確認します
- 有給休暇の取り扱い: 残っている有給休暇を消化できるか、買い取り制度があるかを確認します
- 退職金の規定: 勤続年数や退職理由による退職金の有無や金額を確認します
民法では、退職の意思表示から2週間で退職できると定められていますが、円満退職を目指すなら就業規則に従うのが賢明です。
退職スケジュールの立て方
退職までの標準的なスケジュールは以下の通りです。
繁忙期や大型プロジェクトの途中は避け、区切りの良いタイミングを選ぶことで、より円満な退職が実現できます。
【ステップ2】転職活動を開始し次の選択肢を確保する
退職を決意したら、できるだけ在職中に転職活動を始めることをおすすめします。
在職中に転職活動をするメリット
- 経済的な不安がない
給与を得ながら転職活動ができるため、焦らずに良い条件の転職先を探せます - 交渉力が高い
在職中の方が、退職後よりも転職先との給与交渉で有利になります - ブランクができない
職歴に空白期間ができず、次の転職でもマイナス評価されません
転職活動の進め方
- 自己分析: 自分の強み、弱み、やりたいことを明確にする
- 情報収集: 転職サイト、転職エージェント、企業の採用ページなどで情報を集める
- 応募書類の準備: 履歴書、職務経歴書を作成する
- 応募・面接: 複数の企業に応募し、面接を受ける
- 内定・条件交渉: 内定後、入社日や給与などの条件を交渉する
転職エージェントを活用すると、非公開求人の紹介や面接日程の調整、条件交渉などをサポートしてもらえるため、在職中でも効率的に転職活動ができます。
ただし、転職活動中であることは、内定が出るまで現職の上司や同僚には絶対に伝えないようにしましょう。情報が漏れると、職場での立場が悪くなる可能性があります。
【ステップ3】直属の上司にアポイントを取り退職意思を伝える
転職先の内定が出たら、いよいよ退職の意思を伝えるステップです。
退職を伝える相手の順番
退職を最初に伝えるべき相手は、必ず「直属の上司」です。以下の順番を守りましょう。
- 直属の上司:最初に伝える
- 部門長や人事部:上司と相談の上、伝える
- 同僚や部下:退職が正式に決まってから伝える
- 社外の関係者:上司の指示に従って伝える
直属の上司を飛ばして、その上の上司や人事部に先に伝えるのは絶対に避けてください。上司の管理能力を疑われることになり、関係が悪化します。
アポイントの取り方
退職の話は重要な相談なので、事前にアポイントを取りましょう。
- タイミング: 上司が比較的余裕のある時間帯を選ぶ(朝一や会議直前は避ける)
- 場所: 他の社員に聞かれない個室や会議室を確保する
- 伝え方: 「大切なお話があるので、15〜30分ほどお時間をいただけないでしょうか」と伝える
メールでアポイントを取る場合は、「ご相談したいことがございます」程度にとどめ、具体的な内容は対面で伝えましょう。
退職意思の伝え方
アポイントの場では、明確に退職の意思を伝えます。
退職意思の正しい伝え方(例文)
お忙しいところお時間をいただきありがとうございます。
実は、大変申し上げにくいのですが、一身上の都合により、
○月末日をもって退職させていただきたいと考えております。
これまで多くのことを学ばせていただき、感謝しております。
ポイントは以下の通りです。
- 結論から伝える: 遠回しにせず、最初に退職の意思を明確に伝える
- 感謝の気持ちを示す: これまでの指導や経験に対する感謝を伝える
- 退職日を明示する: 具体的な退職希望日を伝える
- 決意が固いことを示す: 曖昧な表現は避け、「退職したい」ではなく「退職させていただきます」と伝える
【ステップ4】退職日を決定し退職願・退職届を提出する
上司と話し合い、退職が了承されたら、正式に退職日を決定し、書類を提出します。
退職日の決め方
退職日は、以下の要素を考慮して上司と話し合って決めます。
- 業務の引き継ぎに必要な期間
- 有給休暇の消化日数
- 転職先の入社希望日
- 会社の繁忙状況
通常、退職の意思を伝えてから1〜2ヶ月後が退職日となるケースが多いです。
退職願と退職届の違い
- 退職願: 退職を「お願いする」書類。会社が受理するまでは撤回可能
- 退職届: 退職を「届け出る」書類。提出後は原則撤回不可
一般的には、最初に退職願を提出し、会社が承認した後に退職届を提出する流れになります。ただし、会社によっては退職願のみ、または退職届のみの場合もあるので、人事部に確認しましょう。
退職願・退職届の書き方
退職願・退職届は、以下の項目を含めて作成します。
- 書類名(「退職願」または「退職届」)
- 提出日
- 宛名(代表取締役社長の氏名)
- 自分の所属部署と氏名、捺印
- 退職理由(「一身上の都合により」とする)
- 退職日

手書きの場合は黒のボールペンまたは万年筆を使用し、便箋に縦書きで書くのが一般的です。パソコンで作成する場合は、会社の規定に従いましょう。
【ステップ5】業務の引き継ぎ計画を作成し確実に実行する
円満退職において最も重要なのが、業務の引き継ぎです。後任者が困らないよう、丁寧に引き継ぎを行いましょう。
引き継ぎ計画の立て方
まず、自分が担当している業務をすべて洗い出し、引き継ぎ計画を作成します。
- 業務の洗い出し: 日常業務、定期業務、年次業務をすべてリストアップ
- 優先順位付け: 重要度と緊急度で優先順位をつける
- スケジュール作成: 退職日までに引き継ぎを完了するスケジュールを立てる
- 引き継ぎ資料の作成: 業務マニュアルや引き継ぎノートを作成する
引き継ぎ資料に含めるべき内容
- 業務の目的と全体の流れ
- 具体的な作業手順
- 使用するツールやシステムの情報
- 関係者の連絡先リスト
- よくあるトラブルと対処法
- 注意すべきポイント
後任者への引き継ぎ方法
後任者が決まったら、以下のステップで引き継ぎを進めます。
- 引き継ぎ資料の共有: 最初に引き継ぎ資料を渡し、全体像を理解してもらう
- 実演と説明: 実際の業務を見せながら説明する
- 一緒に作業: 後任者に実際にやってもらい、サポートする
- 質疑応答: 疑問点があれば随時答える
- フォローアップ: 退職後の連絡方法を伝える(ただし、会社の規定による)
引き継ぎは、後任者が1人で業務を遂行できる状態になるまで責任を持って行いましょう。
【ステップ6】社内外への挨拶と必要書類の手続きを完了する
退職が正式に決まったら、社内外への挨拶と各種手続きを進めます。
社内への挨拶のタイミング
社内への退職の報告は、上司の指示に従って行います。一般的なタイミングは以下の通りです。
- 直属のチームメンバー: 退職の1ヶ月前〜3週間前
- 同じ部署の社員: 退職の3週間前〜2週間前
- 他部署でお世話になった方: 退職の2週間前〜1週間前
- 全社員: 最終出社日
最終出社日には、朝礼や終業時に簡単なスピーチをする機会が設けられることもあります。感謝の気持ちを伝え、簡潔にまとめましょう。
社外への挨拶
取引先や顧客への挨拶は、必ず上司に確認してから行います。
- 訪問での挨拶: 特にお世話になった取引先には、後任者と一緒に訪問して挨拶する
- メールでの挨拶: 退職の1〜2週間前に送付する
- 挨拶状: 退職後に送る場合もある
後任者の紹介と、今後の取引継続をお願いする内容を含めましょう。
退職時の必要手続き
退職前に以下の手続きを完了させます。
- 健康保険証の返却: 最終出社日に返却
- 社員証・名刺の返却: 会社から貸与されたものはすべて返却
- 私物の整理: デスクやロッカーの私物を持ち帰る
- 経費精算: 未精算の経費があれば清算する
- 有給休暇の消化確認: 残日数と消化計画を人事部と確認
【ステップ7】返却物と受取物を確認し退職当日を迎える
最終出社日は、漏れのないよう計画的に過ごしましょう。
会社に返却するもの
以下のものを確実に返却します。
- 健康保険証
- 社員証・入館証
- 名刺(自分の名刺と、受け取った名刺)
- 会社支給の携帯電話・パソコン・タブレット
- 会社の鍵
- 制服・作業着
- 社内資料やデータ(USBメモリやクラウドストレージも含む)
- 通勤定期券(会社負担の場合)
業務で使用したデータや顧客情報を個人的に持ち出すことは、情報漏洩にあたり法的問題になる可能性があるため、絶対に避けてください。

会社から受け取るもの
退職時または退職後に、以下の書類を受け取ります。
- 離職票: ハローワークで失業保険を申請する際に必要(退職後10日前後で郵送されることが多い)
- 源泉徴収票: 年末調整や確定申告に必要(退職後1ヶ月以内に発行)
- 雇用保険被保険者証: 転職先に提出が必要
- 年金手帳: 会社が保管している場合は返却される
- 退職証明書: 必要に応じて発行を依頼
これらの書類は転職先への提出や公的手続きに必要なので、必ず受け取りましょう。
最終出社日の過ごし方
最終出社日は、以下のスケジュールで過ごすのが一般的です。
- 朝: 早めに出社し、デスク周りの最終整理
- 午前中: 返却物の確認と提出、受取物の確認
- 昼休み: 同僚とのランチや個別の挨拶
- 午後: 最終的な引き継ぎ確認、挨拶メールの送信
- 退社前: 退職のスピーチ、上司や同僚への挨拶
- 退社時: 感謝の気持ちを込めて最後の挨拶
「立つ鳥跡を濁さず」の精神で、気持ちよく会社を後にしましょう。円満退職は、今後のキャリアにおいても大きな財産になります。
3.上司への正しい伝え方と退職理由の例文

退職の意思を上司に伝えるのは、退職プロセスの中で最も緊張する場面の一つです。伝え方次第で円満退職ができるかどうかが決まると言っても過言ではありません。ここでは、上司への正しい伝え方と具体的な例文を紹介します。
退職を切り出すベストなタイミングと場所の選び方
退職を伝えるタイミングと場所の選び方は、円満退職の成否を左右する重要な要素です。
繁忙期や年末年始、大型プロジェクトの山場は避け、平日の日中、仕事が立て込んでいないタイミングで声をかけるようにしましょう。
また、飲み会の席など非公式な場では本気と捉えられない心配があるので、避けましょう。上司の機嫌が悪いときも、穏便に話が進まない恐れがあるため避けるべきです。
退職について話をする際には、開けた場所はできるだけ避け、他の社員と距離を取り、できれば個室で話をしましょう。
アポイントを取る際に「個別にご相談したいことがあります」と伝え、会議室を予約しておくとスムーズです。
引き留められにくい退職理由の伝え方【例文付き】
退職理由の伝え方は、引き留めに合うかどうかを大きく左右します。前向きで、改善の余地がない理由を伝えることがポイントです。
退職理由の基本原則
- 前向きな理由にする: 不満ではなく、やりたいことを伝える
- 会社批判を避ける: 給与や人間関係への不満は直接的に言わない
- 具体的すぎない: 転職先の情報は伝えない
- 改善の余地がない: 「この会社では実現できない」ことを示す
退職理由別の具体的な例文
そのまま使える例文を理由別にご紹介します。
キャリアアップを理由にする場合
これまで○年間、△△の業務に携わらせていただき、多くのことを学ばせていただきました。その中で、今後は××という分野に挑戦したいという思いが強くなりました。自分のキャリアを見つめ直した結果、新しい環境でスキルを磨きたいと考え、退職を決意いたしました。
家庭の事情を理由にする場合
大変申し上げにくいのですが、家庭の事情により、
現在の勤務形態を続けることが難しい状況となりました。
家族とも相談した結果、退職させていただきたいと考えております。
これまでご指導いただいたことに心から感謝しております。
やりたい仕事がある場合
これまでの業務を通じて、○○という分野に強い関心を持つようになりました。その分野で専門性を高めたいと考え、転職を決意いたしました。この会社で学んだことを活かして、新しい分野で挑戦したいと思っております。
ワークライフバランスが理由の場合
「これまで業務に全力で取り組んでまいりましたが、今後のライフプランを考えた際に、働き方を見直す必要があると感じました。自分の人生設計と照らし合わせた結果、退職させていただきたいと考えております。
上司に退職を告げた場合、もれなく理由を聞かれることになりますので、事前にどう言うかを準備しておくと安心です。退職届には「一身上の都合」とすれば足りるため、詳しく退職理由を書く必要はありません。
避けるべき伝え方
上司から反感を買うような理由を挙げると、円満退職できなくなる恐れがあります。
また、退職をまだ迷っていると思われるような言い方をしたり、会社側で改善できそうな内容だと捉えられてしまうと、引き留めに遭う可能性があるので注意しましょう。
避けるべき話し方をまとめました。
- ❌「退職したいと思っています」→まだ決定事項ではないと思われる
- ❌「退職についてご相談したい」→あくまでも相談、引き留められる
- ❌「給料が安いから辞めます」→ 給与改善を提案され、引き留められる
- ❌「上司(同僚)と合わないから辞めます」→ 配置転換を提案され、関係が悪化する
- ❌「仕事がつまらないから辞めます」→ やる気がないと判断され、評価が下がる
- ❌「○○社から内定をもらったので辞めます」→ 転職先の情報は伝えない
円満に退職を伝える際のポイント5つ
退職を円満に伝えるためのポイントをまとめました。
1. 明確に意思を伝える
⭕「○月末日をもって退職させていただきたいと考えております」 ⭕「退職の決意は固まっております」
退職の意思が固いこと、期日を決めていることをはっきりと伝えましょう。
2. 感謝の気持ちを示す
感謝の気持ちを伝えることで、上司も退職を受け入れやすくなります。
3. 冷静かつ丁寧に話す
- 敬語を正しく使う
- 落ち着いたトーンで話す
- 相手の目を見て話す
- 姿勢を正して臨む
4. 引き継ぎへの協力姿勢を示す
「退職日までは、業務の引き継ぎに全力で取り組ませていただきます」「後任の方が困らないよう、しっかりと引き継ぎ資料を作成いたします」など、会社への配慮を示すことで、円満退職につながります。
5. 質問には誠実に答える
上司から退職理由について質問されたら、誠実に答えましょう。ただし、会社批判にならないよう注意が必要です。
退職を伝えると、多くの場合、上司から引き留められます。誠実に、毅然とした態度で有難く思う気持ちを伝えた上でしっかりとお断りしましょう。曖昧な態度は、さらなる引き留めを招きます。
4. 退職を言い出せない時の対処法

「退職したいのに言い出せない」という悩みは、多くの人が抱える問題です。ここでは、その悩みを解決する具体的な対処法を紹介します。
引き留めやパワハラへの恐怖を乗り越える心構え
退職を言い出せない最大の理由が、「引き留めやパワハラを受けるのではないか」という恐怖です。
引き留めへの心構え
引き留められること自体は、あなたが会社にとって必要な人材である証です。しかし、引き留めに屈する必要はありません。
会社はあなたの人生を保証してくれません。あなたの人生はあなただけのものです。引き止めは一時的なものであり、一人辞めたら、会社は必ず次の人材を見つけます。
退職は労働者の権利です。もちろん、予告なくいきなり会社に行かなくなるということはルール違反ですが、正しく会社を辞めることを申し出れば、法律上は退職をすることができるため、毅然とした態度で退職の意思が固いことを伝えましょう。
また、「休めるようにする」「昇給させる」など、待遇改善の口約束は、実現しないことが多いため、引き留めの際に出た言葉には惑わされないようにしましょう。
パワハラの恐怖を乗り越えるために
退職を伝えたことで、パワハラや嫌がらせを受けるのではないかという不安もあるでしょう。しかし、必要以上に怖がる必要はありません。
退職を伝えたことでもしもパワハラや嫌がらせに遭った場合、違法行為に当たる可能性があります。
記録を取り、証拠を残していざというときには労働基準監督署や弁護士に相談のうえ、争えるようにしましょう。
退職の意思を貫くための準備と証拠の残し方
退職を言い出した後、トラブルなく退職するためには、事前の準備と証拠を残すことが重要です。
事前準備のチェックリスト
退職を伝える前に、以下の準備をしておきましょう。
✅ 就業規則のコピーを取る
✅ 雇用契約書を確認する
✅ 労働時間の記録を取る
✅ 給与明細を保管する
✅ 転職先の内定通知書を確保する(ある場合)
✅ 貯蓄を確認する(最低3〜6ヶ月分の生活費があると安心)
証拠の残し方
1. 退職意思表示の記録
- 退職願のコピーを取る(提出前に必ずコピー、提出日を記録)
- メールでも送る(退職願を提出した旨をメールで上司に送り、記録を残す)
2. やり取りの記録
- 面談の内容をメモする(日時、場所、参加者、話した内容を詳細に記録)
- メールは保存する(退職に関するすべてのメールを保存)
3. ハラスメントの記録 もしパワハラや嫌がらせを受けた場合:
- 日時、場所、内容を詳細に記録する
- 第三者の証言を得る
- 診断書を取得する(体調を崩した場合)
- 音声や映像の記録(証拠として有効)
メンタルが疲弊している時は専門家に相談する
退職を言い出せない背景に、メンタルの疲弊がある場合は、無理をせず医師やカウンセラーなど、専門家に相談することが重要です。
精神的な疲弊のサイン
以下のような症状が2週間以上続く場合は要注意です。
- 夜眠れない、または早朝に目が覚める
- 食欲がない、または過食してしまう
- 会社に行こうとすると動悸や吐き気がする
- 何をしても楽しめない
- 集中力が続かない
- 涙が止まらない
相談できる専門家(公的機関のリンクあり)
医療機関
- 心療内科・精神科で診断を受ける
- 診断書を取得する(休職や退職の際に必要)
公的機関
| 相談先 | 相談内容 | 電話番号 | URL |
|---|---|---|---|
| 労働基準監督署 | 労働条件や未払い賃金に関する相談 | 最寄りの労働基準監督署へ | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/location.html |
| 総合労働相談コーナー | 職場のトラブル全般の相談 | 最寄りの労働局へ | https://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html |
| こころの健康相談統一ダイヤル | メンタルヘルスに関する相談 | 0570-064-556 | https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/kokoro_dial.html |
| 法テラス(日本司法支援センター) | 法的トラブル全般、無料法律相談 | 0570-078374 | https://www.houterasu.or.jp/ |
| みんなの人権110番 | 人権侵害、ハラスメントに関する相談 | 0570-003-110 | https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken20.html |
民間サービス
- 産業カウンセラー
- 弁護士
- 退職代行サービス
必要に応じて医療、公的支援、民間サービスを上手に使い分けましょう。正しい相談先を選ぶことで、求めていた答えを得られるようになります。
5. 退職にまつわるよくあるトラブルと対処法

仕事を辞めるときに起こりやすいトラブルと、その対処法を解説します。
強引な引き留めに合った時の対処法
退職を伝えると、会社から引き留められることがあります。強引な引き留めには以下のように対処しましょう。
よくある引き留めパターンと対処法
待遇改善の提案
「給与を上げるから残ってくれ」「希望の部署に異動させる」
→ 「お気持ちはありがたいのですが、キャリア全体を考えた上での決断です。決意は固まっております」と毅然と伝える
情に訴える引き留め
「君がいないと困る」「チームが崩壊する」
→ 「ご期待に添えず申し訳ございません。退職日までは精一杯引き継ぎをさせていただきます」と対応
時期の延期要求
「今は忙しいから待ってくれ」「プロジェクトが終わってから」
→ 「○月末での退職を希望しております。それまでに最大限の引き継ぎをいたします」と明確な退職日を主張。一度延期を受け入れると、さらに延期を求められる可能性があります
脅しや威圧
「損害賠償を請求する」「業界で働けなくしてやる」
→ これは違法行為です。冷静に「法的根拠を教えてください」と尋ね、やり取りを記録。労働基準監督署や弁護士、退職代行サービスへの相談を検討しましょう
退職願を受理してもらえない場合
上司が退職願の受け取りを拒否するケースへの対処法です。
ステップ1: メールで記録を残す
件名: 退職の件について
○○課長
お疲れ様です。△△です。
先日お伝えしました通り、一身上の都合により、
○年○月○日をもって退職させていただきたく存じます。
退職届を再度添付いたしますので、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
ステップ2: 人事部に直接相談
直属の上司が受け取らない場合は、人事部に相談しましょう
ステップ3: 内容証明郵便で送付
それでも受理されない場合は、内容証明郵便で退職届を送付。法的に退職の意思表示をした証拠になります
重要: 民法上、退職届を提出してから2週間が経過すれば、会社の承認がなくても退職は成立します
有給消化を拒否された時の対応
退職時の有給休暇は労働者の権利であり、原則として会社は拒否できません。
有給消化を実現する方法
1. 早めに計画を伝える
「退職日は○月○日を希望しております。有給休暇が△日残っておりますので、引き継ぎを○月○日までに完了させ、その後、有給休暇を消化させていただきたいと考えております」
2. 引き継ぎを確実に行う
「引き継ぎが終わっていない」と言われないよう、計画的に引き継ぎを進め、スケジュールを共有
3. 書面で申請
口頭だけでなく、書面でも申請し記録を残す
4. 拒否された場合
- 「どのような法的根拠で拒否されるのでしょうか」と尋ねる
- 労働基準監督署に相談する
- 内容証明郵便で申請する
法的根拠: 労働基準法第39条により、退職の直前の有給消化の場合、会社の時季変更権が行使できないため、原則として拒否できません。
退職代行サービスという手段
上記の対処法でも解決しない、またはそもそも自分では対応できない状況の場合、退職代行サービスの利用を検討しましょう。
退職代行を利用すべき状況
- 何度も引き留められて辞められない
- パワハラで出社が困難
- 上司が威圧的で退職を言い出せない
- メンタルが限界で会社と話せない
- 退職願が受理されない
退職成功率100%の退職代行なら、セカステ

退職代行セカステの特徴
✅ 行政書士監修
退職届の書き方など、手続き面でのサポートも安心
✅ 料金明確・追加費用なし
基本料金のみで明朗会計
✅ 24時間無料相談
LINEからいつでも相談可能
✅ 退職成功率100%・全額返金保証
退職できなかった場合は全額返金
✅ アフターフォロー充実
失業保険の手続きアドバイスなど退職後もサポート
LINEの無料相談が便利です。まずは気軽にお試しください。
6.退職は前向きな選択だと捉え、自分を大切に

「仕事を辞めたい」と思うことに、罪悪感を持つ必要はありません。退職は決して「逃げ」ではなく、自分の人生をより良くするための前向きな選択です。
より良い労働環境を求めること、キャリアアップを目指すこと、心身の健康を守ること——これらはすべて正当な理由です。合わない環境で我慢し続けることの方が、長期的にはリスクが高いのです。
正しい知識と適切なサポートがあれば、円満退職は必ず実現できます。新しいスタートに向けて、勇気を持って新たな一歩を踏み出しませんか?