「看護師の私が退職代行を使うと、患者様や同僚に迷惑がかかってしまうかもしれない…」
「狭い業界だから、自分が退職代行を使った噂が広まったらどうしよう…」
「毎日患者様の命を預かる仕事な中、突然辞めるなんて本当にしていいのだろうか…」
上記のように、看護師の方で退職代行を使うことを迷っている方は多いのではないでしょうか。
人手不足で休みも取りづらい、毎日のように残業が続く、でも患者様やチームのことを考えると退職の言い出しができない…。
そんなジレンマを抱える看護師の方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
- この数年で、看護師も退職代行を使うことが当たり前になってきている
- 看護師が退職代行を使う上での不安点の解消
- 看護師におすすめの退職代行サービス3選
看護師の退職代行サービスの利用は増えている
「看護師が退職代行を使うと、同僚だけではなく、患者様に迷惑をかけてしまう…」と考える看護師の人もいるかもしれません。
実際、それはその通りで、看護師は医療現場において非常に重要な役割です。多少の体調不良であれば、欠勤するのは職場の暗黙の了解で許されないといった職場もあります。
しかし、多くの場合は1人が退職してもギリギリ回るような体制を組んでいる病院が多く、自身が退職代行を使うことによって急に人員が必要になっても、心配する必要はないでしょう。
近年、看護師の退職代行サービス利用者は増えています。看護師という職業に関わらず、ほぼすべての職業で、年々利用者が増えています。
では、なぜ今、看護師で退職代行サービスの利用が増えているのでしょうか?
世間での退職代行の認知度が向上している
退職代行サービスの利用が増えている理由として、退職代行サービスの社会的な認知度が向上していることです。
退職代行サービスを提供している会社は今では全国に100社以上あります。
以前は、「逃げ」のように捉えられていた退職代行ですが、現在では正当な労働者の権利を守る手段として認知され始めています。
数年前は、看護師で退職代行を使うことは珍しかったですが、ここ1年で情勢は大きく変わり、看護師の世界でも一般化しつつあると言えます。
退職代行会社のサービス競争による手続きの簡素化
看護師の退職代行サービス利用者が増えているもう一つの理由は、退職代行サービスの利用が簡単なことです。
退職代行会社が増えて、価格やサービスの競争が起こっています。
その結果、今では企業の殆どが手元のスマホで申し込みが完了し、病院とのやり取りはすべて退職代行サービスのスタッフがおこなってくれます。
思い立った時にサクッと退職することができるのが人気サービスである所以でしょう。
看護師が退職代行利用で得られるメリット
退職代行サービスを利用することで、看護師の方々は多くのメリットを得ることができます。
特に、通常の退職では避けられない様々なストレスや負担から解放されることで、スムーズな転職や心身の回復に専念することができるでしょう。
以下では、具体的なメリットについて詳しく解説します。
最短即日での退職が可能
退職代行サービスを利用することで、就業規則で定められた退職予告期間に関係なく、最短即日での退職が可能となります。
通常の退職手続きでは1ヶ月以上前の申し出が必要とされることが多いですが、退職代行を利用することで、より柔軟な退職時期の選択が可能となりるのです。
退職慰留を避けられる
上司や同僚と直接顔を合わせることなく退職手続きを進められることは大きな利点です。
特に、「もう少し頑張ってみませんか」といった慰留の言葉に対して心が揺らいでしまう方や、そもそも対面でのコミュニケーションに強い負担を感じる方にとって、大きなメリットとなるでしょう。
手続き面での負担軽減
うつ病などのメンタルヘルスの問題を抱えている方でも、退職に関する交渉や煩雑な書類手続きなどを専門家がサポートしてくれるため、最小限の負担で退職手続きを完了させることができます。
メンタル面での不調がある場合でも、手続き面での心配をする必要がありません。
看護師の退職代行利用によっておこるデメリット
退職代行サービスには多くのメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。
特に看護師という専門職ならではの懸念点もあるため、サービスの利用を検討する際は、以下のデメリットについてもしっかりと理解しておきましょう。
代行費用の発生
最も明確なデメリットは、代行費用がかかることでしょう。
一般的な退職代行サービスの利用料金は2〜3万円程度となっています。
退職を決意するまでに貯金を使い果たしてしまっている場合や、次の職場が決まっていない場合は、この費用が負担に感じられるかもしれません。
業界での評判リスク
医療業界は比較的狭い業界であるため、転職先で退職代行利用がばれる可能性があることも懸念点の一つです。
特に、同じ地域内での転職を考えている場合は、前職場との何らかのつながりがある可能性も考えられます。
ただし、多くの場合、個人を特定する情報が広まることは少なく、「退職代行を利用された」という事実のみが共有される程度です。
看護師が退職代行を使ったときの流れ
では、退職代行を利用するとなった場合、どのような流れで、何を対応しないといけないのでしょうか。本章で解説いたします。
退職代行サービスに問い合わせ
多くの退職代行サービスは電話で問い合わせするか、LINEで問い合わせするかの2パターンが存在します。利用したい退職代行サービスのHPを検索し、問い合わせしてみましょう。
とはいっても、退職代行サービスがたくさんあり、どれを選んだらいいのかわからないという看護師の方もいらっしゃるでしょう。次の章で、看護師におすすめな退職代行サービスを3つ厳選しましたので、参考になれば幸いです。
退職代行サービスのスタッフとやり取り
やり取りに関しては、選ぶ退職代行サービスによって異なりますが、電話やLINEで現在の状況や退職希望日をヒアリングされるケースが多いです。
退職代行サービスによっては、お打ち合わせという形で、30分ほどヒアリングされることもあります。
また、ここで退職代行サービスに関して説明を受けて、利用する場合は、お支払いに進みます。サービスによっては、支払い方法として後払いを選べる場合もあります。
退職代行業者が、退職手続きを進める
打ち合わせですり合わせた退職の意思を伝える日時に、退職代行業者が病院に連絡を入れてくれます。患者様へのご迷惑を気にする場合は、休憩時間にかけていただくなど、時間の指定も可能です。
病院に電話をし、退職の手続きが完了すれば、利用者に連絡を入れてくれるため、事前にすり合わせた日時には、電話に出れるような状況にしておきましょう。
その後、退職届を記入して郵送します。貸与品などが手元にある場合も、退職届とともに職場に送付します。
退職関係の書類を受け取って完了
退職が企業のほうで受理されると、「雇用保険被保険者証」「源泉徴収票」などの退職関連の書類が郵送されます。どちらの書類も重要書類のため、必ず受け取ってください。さらに、職場に私物がある場合も郵送されるので受け取りましょう。
これで退職手続きが完了です。
退職代行は、退職手続きを代行してくれるといっても、申し込みさえすれば、あとは何もやらなくていいわけではありません。「どのような流れで退職手続きが行われるのか」「自分は何をすればいいのか」を理解した上で、退職代行サービスを利用するようにしましょう。私たち編集部が誰にでもわかりやすいようにまとめた「退職代行の流れ」の記事はこちらからご確認できます。
退職代行の利用を検討している看護師の脳裏をよぎる不安点
先ほど、看護師の世界でも退職代行を利用することが珍しくなくなってきたことをご紹介してきました。
しかし、医療業界は他の業界と比べると、患者様の命を扱う特殊な業界です。本当に自分がいきなり退職して、職場・患者様に影響がないのか?と不安な方も多いでしょう。
当メディアを運営している会社は、退職代行サービスを自分たちで運営しており、看護師の利用者も多くいます。そこで、本章では、看護師の方からよくご相談いただく、退職代行利用の不安点について、解消していきます。
いきなり退職することで、患者様に影響はないのか?
医療現場はギリギリのリソースで回していることが多く、看護師一人の退職は、全体に波及します。しかし、医療現場が回らなくなるかといわれるとそうではありません。
過去にあなたの職場で、看護師が欠勤したとしても、先生や他の看護師への負荷は増えますが、患者様のご案内が少し遅れる程度で、患者様に取り返しのつかない迷惑をかけてしまったケースは少ないのではないでしょうか。
1点重要なのは、ご自身が担当している患者様の中で引き継ぎが必要なケースがないかどうかです。症状などに関しては、先生が把握していたり、カルテに記載されていたりすると思います。
しかし、「受電した内容を共有し忘れた」「お薬を受け取りに来るので、事前に注文しておかないといけない」といったことは、退職代行のスタッフに病院側に伝えてもらうか、事前にメモを他の看護師に渡しておくなどの対応が必要です。
狭い業界なので、退職代行を使ったという噂が回らないか?
退職代行を使ったという噂が回るケースもあります。医療業界では、先生間の繋がりが強く、そこで噂が回る可能性もあります。
しかし、多くの場合は、看護師個人の名前が出回るというよりは、「この前、退職代行業者から連絡が来たよ」といったように、退職代行を使われたという事象に対して、言及されることが多いです。
そのため、「退職代行を使った看護師」として個人名が広がるといったことはほとんどないので、気にしなくても大丈夫といえるでしょう。
退職代行を使うことで、訴えられたりしないか?
一般的に労働者が退職を決めた際、退職代行業者を利用すること自体は法律違反ではありません。一部の例外を除き、労働者には退職する自由が認められており、退職の意思表示自体が何らかの義務違反になることはありません。
看護師が使っている退職代行サービス3選
退職代行セカステ
料金 | 21,800円(税込) |
決済方法 | 銀行振込など |
後払い可否 | 後払いには対応していません |
返金保証 | 退職できなかった場合は、全額返金保証 |
対応時間 | 24時間365日対応 |
運営会社 | 株式会社バックエンド |
URL | https://sekasute.jp/ |
「退職代行セカステ」は、365日24時間即日対応しており、利用者からの満足度高さが特徴の退職代行サービスです。「職場にどうしても言えない」という利用者の気持ちに寄り添い、わからないことも丁寧に回答してくれるため、退職代行を初めて利用する方におすすめです。また、看護師の利用実績が多いのも特徴です。
サービス開始以来、20〜30代の層や、医療従事者の利用が多く、利用者は職場と直接やり取りせずに退職ができます。また、全額返金保証も提供されています。
退職代行SARABA
料金 | 24,000円(税込) |
決済方法 | クレジットカード、銀行振込、PayPal |
後払い可否 | なし |
返金保証 | あり |
対応時間 | 24時間対応 |
運営会社 | 株式会社SARABA |
URL | https://taisyokudaikou.com/ |
「退職代行SARABA」は、医療業界などの特殊な業種にも対応しているサービスです。LINEでのやり取りが可能で、24時間対応しているため、忙しい看護師でも相談しやすい点が魅力です。退職が完了するまで追加料金が発生しない「完全保証制度」があるため、コスト面でも安心です。
また、退職の際に必要な手続きや細かな要望にも対応し、勤務先とのやりとりをスムーズに代行してくれるため、医療現場特有の不安を軽減しながら退職できます。
退職代行ニコイチ
料金 | 27,000円(税込) |
決済方法 | クレジットカード、銀行振込 |
後払い可否 | あり |
返金保証 | あり |
対応時間 | 24時間対応 |
運営会社 | 株式会社ニコイチ |
URL | https://www.g-j.jp/lp04/ |
「退職代行ニコイチ」は20年以上の歴史があり、豊富な実績を持つ退職代行サービスです。特に医療・介護などの業界にも対応しており、退職後の転職サポートも行っているため、次の職場への不安を軽減することができます。また、無制限でのメールサポートが付いているので、退職後も安心です。
また、有給消化の交渉なども代行してくれるため、働きながらの退職準備が難しい看護師にとってスムーズな退職を実現します。
退職代行サービスは、他にも多くのサービスがございます。私たち編集部が2024年12月にリサーチした80個近い退職代行サービスの中から厳選した、「おすすめの退職代行サービス10選」はこちらからご確認できます。
まとめ
看護師で退職代行を利用することは、患者様への影響や同僚への負荷増加などが頭をよぎり、億劫になっている方もいるかもしれません。
本記事で紹介した通り、看護師の退職代行の利用は増えています。決して「逃げ」の選択肢ではありません。一度、検討してみることをおすすめします。